高温下で杭打ち機を使用する夏季建設のヒント

夏は建設プロジェクトの繁忙期であり、杭打ち工事も例外ではありません。しかし、高温、多雨、強い日差しといった夏の過酷な気象条件は、建設機械にとって大きな課題となります。

今号では、杭打ち機の夏季メンテナンスのポイントをいくつかまとめました。

夏の工事のヒント-0401. 事前に検査を実施する

夏の前に、杭打ち機の油圧システム全体を徹底的に点検・整備し、ギアボックス、作動油タンク、冷却システムの点検に重点を置きます。オイルの品質、量、清浄度を点検し、必要に応じて交換してください。施工中は冷却水のレベルチェックに注意し、水温計を監視してください。水タンクの水量が少ない場合は、直ちに機械を停止し、冷めてから給水してください。やけどを防ぐため、水タンクのカバーをすぐに開けないように注意してください。杭打ち機のギアボックス内のギアオイルは、メーカーが指定したブランドとモデルを使用し、勝手に交換しないでください。オイルレベルに関するメーカーの要求を厳守し、ハンマーのサイズに応じて適切なギアオイルを補充してください。

夏の工事のヒント102.杭打ち時のデュアルフロー(二次振動)の使用を極力抑えます。

デュアルフローを頻繁に使用するとエネルギー損失が大きくなり、発熱量も増加するため、可能な限りシングルフロー(主振動)を使用することが望ましいです。デュアルフローを使用する場合は、20秒以内に制限するのが最善です。杭打ちの進捗が遅い場合は、定期的に杭を1~2メートル引き抜き、杭打ちハンマーと掘削機の複合力を利用して1~2メートルの範囲で補助的な打撃を与え、杭の打ち込みを容易にすることをお勧めします。

夏の工事のヒント-0303. 脆弱なアイテムや消耗品がないか定期的にチェックします。

ラジエーターファン、固定クランプボルト、ウォーターポンプベルト、接続ホースはいずれも脆弱で消耗品です。長期間使用するとボルトが緩み、ベルトが変形して伝達能力が低下する可能性があります。ホースも同様の問題を抱える場合があります。そのため、これらの脆弱で消耗品は定期的に点検する必要があります。ボルトの緩みが見つかった場合は、速やかに締め付けてください。ベルトの緩みがひどい場合、またはホースやシーリング部品に老朽化、破裂、損傷がある場合は、速やかに交換してください。

タイムリーな冷却

夏の工事のヒント2猛暑の夏は、建設機械の故障率が比較的高くなる時期です。特に、強い日差しにさらされる環境で稼働する機械は、その傾向が顕著です。状況が許せば、掘削機のオペレーターは、作業完了後または休憩中に、杭打ち機を速やかに日陰に駐車する必要があります。これにより、杭打ち機のケーシングの温度を速やかに下げることができます。ただし、冷却目的でケーシングを直接冷水で洗浄することは絶対に避けてください。

杭打ち機は高温になると故障しやすいため、機器の保守とメンテナンスを適切に行い、性能を向上させ、高温や作業条件に速やかに適応する必要があります。


投稿日時: 2023年8月10日